2025.02.21
付帯工事とは?附帯工事との違いやその中身を詳しくご紹介
秋田市や大館市で家づくりを検討中の皆さん、新築住宅の購入を考えている子育て世代の皆さん、こんにちは!
ハレクラスの高橋です。
マイホームを建てることは人生における大きなイベントですよね。
土地探し、間取り、内装など、考えることはたくさんあると思いますが、意外と忘れがちなのが「付帯工事」です。
「付帯工事」という言葉、聞き覚えはあっても、具体的にどんな工事なのか、費用はどのくらいかかるのか、不安に思っている方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、付帯工事とは、種類、費用相場、坪単価との関連性についてなど、家づくりにおける付帯工事に関する疑問を解決し、理想のマイホームを実現するための情報をわかりやすく解説していきます。
秋田市や大館市で新築住宅を建てる際に、後悔しないためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。
1.付帯工事とは?
付帯工事とは、建物本体の工事以外に必要となる工事全般を指します。
具体的には、外構工事や設備工事、地盤改良工事などが含まれます。
付帯工事が必要な理由
付帯工事は、住宅本体の建築工事とは別途費用が発生するため、省略したいと考える方もいるかもしれません。
しかし、付帯工事は単に家を完成させるための「おまけ」ではなく、住み心地や安全性を大きく左右する重要な要素です。
例えば、外構工事では、駐車場や門扉、フェンスなどを設置することで、防犯対策やプライバシー保護、景観の向上に役立ちます。
また、設備工事では、エアコンや照明、給湯器などを設置することで、快適な生活空間を実現することができます。
付帯工事は、家づくりの最後の仕上げともいえるため、住宅本体の建築工事と同様に慎重に検討することが大切です。

2.附帯工事との違い
「付帯工事」とよく似た言葉に「附帯工事」があります。
「付帯工事」と「附帯工事」は、同じ読み方をしますが、一般的には「付帯工事」という表記が用いられます。
どちらも建物本体以外の工事を指す点では共通していますが、契約書や見積書などの正式な文書では「付帯工事」と記載されることが多いです。
用語の混同を避けるためにも、正しい表記を理解しておくことが大切です。
「付帯工事」は、住宅の完成に必要な工事全般を指す言葉です。
一方、「附帯工事」は、住宅本体の建築工事の一部として行われる、比較的規模の小さな工事を指します。
例えば、住宅本体の建築中に、基礎の補強工事や、配管の追加工事などが必要になった場合、これらは「附帯工事」と呼ばれます。
3. 付帯工事の具体的な内容と種類
付帯工事には以下のような種類がありますので、ご紹介いたします。
外構工事:庭、駐車場、フェンス、門扉、アプローチなど、建物の外周りの整備を行います。これにより、住宅の外観や使い勝手が向上します。
設備工事:エアコン、照明、給湯器、太陽光発電システムなど、生活に必要な設備の設置を行います。これらの設備は、日常生活の快適性を左右する重要な要素です。
地盤改良工事:建物を安全に建築するために、地盤の強度を高める工事です。特に地盤が弱い地域では、建物の耐久性に直結する重要な工事となります。
解体工事:既存の建物や構造物を撤去する工事です。新築前に古い建物を解体する際に必要となります。
4. 付帯工事の費用相場
付帯工事費用の全国的な相場
付帯工事の費用は、工事の内容や規模によって大きく異なりますが、全国平均で以下のような相場が目安となります。
外構工事:100万円~300万円
地盤改良工事:80万円~200万円
設備工事:50万円~150万円
その他の付帯工事:50万円~200万円(カーテン・網戸、その他オプション工事等)
5.坪単価との関連性、その他気を付けなくてはならないこと
・付帯工事費用は坪単価に含まれていない
付帯工事の費用(諸経費も)は、建物本体の工事と切り離して表記できるため、比較的自由に工務店側で調整できる部分です。
そのため、建物本体価格の坪単価を安く見せようと思えば、建物本体価格を下げて付帯工事の項目を増やし、価格を上乗せすれば安易に坪単価を下げることが出来てしまいます。
とはいえ、支払うトータルの価格は変わりませんので、皆さんは坪単価だけに惑わされずに付帯工事や諸経費を含めた総費用でご計画を判断しなくてはいけません。
ビルダー選びの際に、坪単価が安いからと安易に選択することはやめましょう。総費用で大きな差がなかったとしたら、より、素材や耐久性、アフターメンテナンスの良い会社を選びたいですから。
・支給品やDIY、分離発注は自己責任で
価格を抑えようと、支給品の支給やご自身での部分的な施工、もしくは請負業者以外への部分発注には注意が必要です。建築会社ではその部分に関しては責任を負うことが出来ず、アフターメンテナンスも行えません。また、その部分が原因で他の部分に問題が起きた場合にも保証の対象外となるため、建て主の自己責任での対応が必要となってしまいます。
特に建物の構造に関連する部分については、なるべく建築会社を通した発注がお引渡し後のトラブル防止にもなりますので、多少の価格差は許容範囲とされる方が賢明です。
・外構工事はあせらず施工時期を考えて発注する。
建物の建築会社が間取りプランと同時期に外構プランも提案できる会社であれば一番良いのですが、外構が苦手もしくは施工しないという工務店もあります。外構の専門会社数社へ見積もりを取りながらご検討いただく場合、建物の図面を見せながらご要望を伝えることが大事です。また、具体的なイメージがつかない場合は建物のお引渡しが住んでから半年~1年間住みながら必要な部分について検討することもお勧めいたします。ただし、駐車スペースに関して土間コンクリート等を施工する場合は、お引き渡し後ですと数週間駐車ができなくなってしまいますので、分譲地のように、駐車スペースが限られているような場所では、お引き渡しまでに施工しておくことがよいでしょう。
6. 付帯工事に関するよくある質問と回答
付帯工事についてよくいただくご質問を下記にまとめました。
一度ご覧ください。
付帯工事は必ず必要ですか? 必ずしも全ての付帯工事が必要なわけではありませんが、工事内容については工務店で必須としている場合がありますので、事前にご確認ください。
付帯工事の費用は住宅ローンに組み込めますか? 多くの場合、付帯工事費用も住宅ローンに組み込むことが可能です。
ただし、金融機関やローンの種類によって異なるため、工務店を通して確認しましょう。
付帯工事の契約時に注意すべき点は? 工事内容や範囲、費用、工期などを明確に把握しておきましょう。打合せ記録も残してもらうようにしましょう。また、追加費用が発生する可能性についても確認しておきましょう。
7. まとめ
付帯工事は、住宅の機能性や快適性、安全性を高めるために欠かせない重要な要素です。
新築住宅の計画を進める際、建物本体の設計や費用だけでなく、付帯工事の内容とその費用についても十分に検討する必要があります。
特に秋田市や大館市のような地域では、気候や地盤の特性、地域特有の生活様式に適した付帯工事が求められます。
地盤改良や外構工事はその一例で、住まいの長期的な安全性や快適性に直結するものです。
また、付帯工事費用の分離発注はリスクが伴いますので、必ず建物の施工会社との相談を行ってください。勝手に分離発注を行うと互いの信頼を失うことにもなります。費用を無理に抑えようとせずに、アフターメンテナンスへの信頼性を重視して検討することが大切です。
支給品やご自身でのDIYについては自己責任で行いましょう。それも施工会社への相談は欠かせません。
家づくりは人生における大きなイベントの一つです。
この記事を参考に、付帯工事を正しく理解し、納得のいく家づくりを進めていただければと思います。
高橋 慎也
(有)大建 営業課長/宅地建物取引士

自身の家づくりの経験と1児の父として、子育て後の夫婦の暮らし方も見据えた家づくりへの想いを込めてハレクラスに関わらせていただいております。
趣味は山菜採り。釣り。料理。将来は畑を耕し、秋田の自然の中で半自給自足生活を楽しみたいと思っています。