晴れコラム

2024.08.16
自然素材の家で後悔しないために|後悔しないためのポイントやよくある失敗例を解説

皆様こんにちは。HARE CLASSの高橋です。

秋田県秋田市、大館市で住宅購入をご検討されている方に向けて、情報発信をしております。

相変わらず人気の自然素材の家は、今後も子育て世代を筆頭に高い人気を誇りそうです。

一生に一度の住宅購入で、自然素材の家を選択されるさい「後悔」だけはしたくないですよね。

そんな後悔をしないためのポイントや、失敗例を事前に知っておくことも大切かと思います。

今回の記事をお読みいただき、後悔しない自然素材の家づくりを進めていただければと思います。

自然素材の家とは

自然素材の家とは、木材などを筆頭に自然由来の素材を多く使用して建てられた家のことを指します。

自然素材は、健康に良い影響を与えると言われ、同時に環境にも優しいとされています。それは化学物質を含まないためであり、アレルギーやシックハウス症候群などの健康リスクを減らすことができます。

また、自然素材の持つ温かみや独特の風合いは、実際に家に住んだ後、居住者に落ち着きと癒しをもたらす効果もございます。

秋田市や大館市で家づくりを検討している子育て世代の方々にとって、自然素材の家は周りにある自然とも相まって特に魅力的に映ります。

自然素材の家で後悔するポイント

自然素材の家で後悔するポイントとして良く挙げられる、4つのポイントをご紹介いたします。

新建材に比べて費用が高くなる

自然素材の家を建てる際には、一般的な建材よりもコストが高くなることが多いです。自然素材は採取や加工に手間がかかるため、その分価格が上昇してしまいます。

また、専門の施工技術を持つ職人が必要となる場合もあり、人件費も高くつく傾向にあります。

逆に言うと、高い施工力のある会社でなければ自然素材の家を建てることができないとも言えますので、安心の裏返しでもあります。

思わぬメンテンナスが必要になる場合がある

どの建材を採用するにしても、定期的なメンテナンスが必要です。

自然素材の家は、年数が経つにつれて経年美が増すというメリットがありますが、素材の特性を知らずに使用すると思わぬメンテナンス費用がかかる場合があります。そのため、建築時には素材の特性と扱い方を工務店からしっかりと聞き、理解して採用することが大事になります。

見た目に統一感が無い

自然素材である木材は、一つ一つに個性があります。

同じ樹種からとった木材でも、部分によって色や模様が異なります。芯に近い赤太、外皮に近い白太、両方が含まれる源平という材もあり、その違いこそが育成環境や樹種の個性として古くから重宝されてきた自然素材の魅力でもあるのですが、新建材のフローリングに慣れている方が事前説明も無しに節ありの床材を貼られたら驚きますよね。そもそも見た目から無垢材が苦手な方もいらっしゃると思いますし、水廻りは防水加工を施した床材にしたいと言ったご要望もあるでしょう。そのため、ご契約前には展示場だけでなく、完成見学会で実際に建てたお住まいを見学することをお勧めいたします。そして、自身の好みをしっかり施工会社へお伝えください。ご契約時の仕様書もしっかり確認しましょう。

傷がつきやすい

自然素材だからこそ、柔らかく傷がつきやすいという特性があります。

特に小さな子どもがいるご家庭では、床や壁に傷がつくことが多く、それがストレスになることもあるかもしれません。

ですが年数が経つにつれ、柱や床の傷も家族の想い出になります。無垢材を使った床の肌触りなどは一度体感すると他は考えられなくなる位の魅力がありますので、長い目で愛していただけたらと思います。ところで、無垢材の床は合板フローリングと違い、セルフメンテナンスが可能です。多少の凹みはご自身ですぐ直せます。詳しくは施工会社でレクチャーを受けてください。

実際に聞いた、自然素材の家を建てて後悔した失敗例

「木材の節や木目がとても気になる」・・・20代ご夫婦(秋田市)

節の無い「無節」と言われる木材は希少性が高く高価な為、ごく一般的には節ありの木材を標準仕様としている工務店がほとんどです。この方は写真やカタログでの確認が多く、あまり見学会には参加されていなかったようです。アパートのフローリングにも慣れていたせいか、そのギャップに慣れなかったようです。自然素材の風合いは現物を見て確かめるのが一番です。無節の無垢材も選ぶことができますので、まずはしっかり施工事例を見て触れて体感しましょう。

「梁や柱が割れたり、床に隙間ができて不安になった」・・・30代ご夫婦(由利本荘市)

自然素材の木材は、乾燥や湿気によって収縮や膨張を繰り返すため、割れが発生することがあります。問題はその割れの度合いです。貫通するような割れは家の強度に影響を及ぼしますので注意が必要です。表面の割れは、内側と外側の含水率の変化によるもので、乾燥しやすい表面で割れが起きやすくなります。強度には問題がありませんが見た目の問題であまり酷いようでしたら補修が必要かもしれません。このご家族は、木材の性質や乾燥度合いについては聞いていなかったとのことで、割れを発見した際にはとても不安になられたそうです。木材を扱う工務店は、お施主様に木の性質や使用する種類、その特性について説明しなければいけませんので、施工会社の説明不足でした。中には無垢材でもよりしっかりと乾燥させた木材を活用することでヒビ割れを起こりにくくする会社もいます。「含水率」という言葉を覚えておいてください。各工務店では独自の含水率の基準を設けています。製品としての出荷基準にもなっていますので、ぜひ確認してみてください。また、家づくり勉強会等の知識を得るイベントにも参加してみてください。中には営業の押し売りとなるものもありますので、数回イベントに参加して会社の雰囲気を掴んでからが良いと思います。

「メンテナンスの仕方が分からない」・・・40代ご夫婦(潟上市)

この方達も施工会社側の問題がありました。自然素材や無垢材はセルフメンテが可能な素材ですので、メンテナンス方法については必ずお伝えしなくてはなりません。聞くと、「無垢の床は、傷はつくものだからそのままです」と言われたそうです。自然素材の家は可愛がってあげればあげるほど経年美の風合いが増していきます。経年美が増したお住まいは新築時以上に落ち着き、艶を出してくれます。新建材の家はお引渡しの日が最高で、次の日から劣化が始まっていきますが、無垢材で建てる木の家は住む方によって魅力が増していきます。それこそが木の家を選択する大きなポイントなのですが、新建材の延長線で捉えられているような施工会社が意外と多く、十分に住んでからの扱い方を伝えきれていないのも残念な事実なのです。

自然素材の家で後悔しないためのポイント

ここまで自然素材の家での後悔するポイントや失敗例をご紹介してきました。

この後、実際に自然素材の家を購入する際に後悔しないためのポイントをご紹介いたします。

 「家と一緒に育つ」という考え方を持つ

自然素材の家を建てる際には、「家と一緒に育つ」という考え方を持つことが後悔しないためには大切です。自然素材は、年月を経るごとに風合いが増し、家族と共に成長していくものです。

そのため、おおらかな気持ちで時間と共に変化を楽しむ心の余裕を持つことが重要です。

実際に秋田市にお住まいのお施主様からよくいただくお声も、「毎年家の感じが変わるので飽きない」と嬉しいお声もいただきます。

知識と経験豊富な工務店をしっかり選ぶ

正直なところ、木の家を施工する工務店はその数が多く、知識や経験値に大きな差があります。建築後に後悔しない為には施主側も勉強し、工務店選びも慎重にしなくてはなりません。根拠のない「大丈夫です」や、現物を見ない素材選びは注意が必要です。なぜ木の家が良いのか、なぜ無垢の床が良いのか、しっかりと考えてから自分の意見を工務店へぶつけてください。しっかりとした工務店ならば、その熱意は好意的に受け止めてくれるはずです。契約前にしっかりとコミュニケーションを取れていれば、建ててからの後悔は必ず少なくなります。

自然素材の家の内観事例

より自然素材の家のイメージを持っていただくため、秋田市のお施主様の内観をご紹介いたします。

事例①

事例②

まとめ

今回のコラムは、自然素材の家で後悔しやすいポイントや失敗例、後悔しないためのポイントをご紹介してきました。

自然素材の家は、その温かみや健康への良い影響から、多くの新築住宅購入者に支持されています。

しかし、費用やメンテナンスの手間、素材の性質など、注意すべき点も多く存在します。

秋田市や大館市で新築住宅を検討中の子育て世代の皆様は、ここで紹介したポイントや失敗例を参考に、自然素材の家で後悔しないための計画を立ててください。

今回のコラムをお読みいただくことで「自然素材の家で後悔」しないために、しっかりと情報を収集し、納得のいく家づくりを進めてくだされば幸いです。

この記事を書いた人
HARE CLASS担当
高橋 慎也
(有)大建 営業課長/宅地建物取引士
フリーペーパー編集長を経て独立後、大建でマイホームを建てたことがきっかけで無垢材で建てる本物の木の家づくりに共感し入社。
自身の家づくりの経験と1児の父として、子育て後の夫婦の暮らし方も見据えた家づくりへの想いを込めてハレクラスに関わらせていただいております。
趣味は山菜採り。釣り。料理。将来は畑を耕し、秋田の自然の中で半自給自足生活を楽しみたいと思っています。