2024.08.31
家づくりの流れを解説!土地探しから着工までの10ステップと目安の期間
秋田市、大館市で家づくりを検討中、新築住宅の購入を考えている子育て世代の皆様こんにちは。
HARE CLASSの高橋です。
「家づくりって、一体どんな流れで進んでいくのだろう?」
「どのくらい時間がかかるの?」
そんな疑問をお持ちのあなたのために、家づくりの流れを分かりやすく解説していきます。
この記事を読めば、家づくりの全体像がつかめ、スムーズに理想のマイホームを実現できるはずですので最後までお付き合いいただけると幸いです。
目次
家づくりの流れ10ステップ
1.工務店選び
2.資金計画・住宅ローン事前相談
3.土地探し・住宅ローン事前審査
4.敷地調査・プランニング申込
5.土地売買契約
6.プラン打合せ
7.工事請負契約
8.確認申請手続き・住宅ローン本申込み
9.土地決済・所有権移転手続き
10.着工
家づくりの目安となる期間は?
まとめ
家づくりの流れ10ステップ
新築住宅の購入の際、家づくりを進めていくステップは多岐にわたります。
そのため、家づくりの全体像を分けて考えて整理することが大切です。
以下では土地からご検討されている方へ、家づくりの流れ12ステップとして、順番に解説していきます。
各ご家庭によっては不要なステップの方もおられるかもしれませんが、ご容赦いただき家づくりの流れのイメージを掴んでいただければと思います。
1. 工務店選び
情報収集や家族との検討を通して、自分たちの希望や理想の家づくりができる工務店を探しましょう。
この工務店選びは今後の一生を左右しかねない、とても大事な行程です。展示場や完成見学会、家づくり勉強会等、実際に見て、聞いて、確かめながら家づくりを託せる工務店をじっくり検討されてください。
展示場には必ず夏と冬には行きましょう。梅雨時期の悪天候時もポイントです。住みやすさは実体験でしか分かりません。無垢材は湿気を吸ったり吐いたりしますので、雨の日は木の香りが強くなります。樹種によっても違う香りを楽しむのも、季節を通じて展示場に通う魅力であります。
「家づくりの流れ」に関する説明や、過去の施工事例なども参考に、信頼できる工務店を選びましょう。
2. 資金計画・住宅ローン事前相談
実際にご自身の理想の家づくりを実現できる工務店を選ぶことができれば、資金計画に移っていきます。
資金計画では、土地の購入費用、建築費、外構費等、家づくり全般に関わる費用を基にご検討いただくことになります。住宅ローンについてもこのタイミングで、各社のローン条件や諸費用・支払いのシュミレーションを行う事前相談をしましょう。ここでいきなり事前審査をするのには注意が必要です。まずはしっかりと今現在の支出と既存のローン支払い状況の確認をし、過去のローン未払いや消費者金融利用履歴があるかの確認もしましょう。また、持病のある方は、ローン審査に通っても団信(団体信用生命保険)で否決になる可能性がある為、工務店の担当者に不安がある場合には事前に相談をしてください。ご家族の成長に伴い金銭的な負担も大きくなりますから、将来設計の観点からファイナンシャルプランナーをお打合せに加えることもおススメいたします。
3. 土地探し・住宅ローンの事前審査
施工を依頼する工務店が決まり、資金計画を終えたら、いよいよ土地探しを始めましょう。
土地探しは「施工を依頼する工務店が決まった後に」始めることが大切です。
なぜなら、自身の希望に合った土地であっても、依頼する工務店が実際に施工できるかどうかわからないからです。
土地探しは、施工を依頼する工務店と一緒に行うのもいいでしょう。
焦らずじっくりと、納得のいく土地を見つけましょう。
土地の購入には、まず買付申込が必要となります。買付申込書に希望価格と希望条件、契約予定日等を記入して提出します。その際に、売主は買主に支払い能力があるかどうかを心配します。ですので、その前段階として、金融機関の事前審査を通過しておく必要があります。
4. 敷地調査・プランニング申込
土地の買付証明書を提出し、売主に敷地調査の了解を得たら、敷地調査を行います。
敷地調査は土地選びの段階で工務店がある程度の調査をしていますが、ここでは具体的なプランニングに必要な調査を行うため、敷地内に立ち入り行います。
次に工務店へプランニングの申し込み(設計契約等)を行い、打合せを始めましょう。工務店に申込料を支払いますが、金額は工務店によって設定金額がことなりますので、事前に確認をしてください。
地盤の調査は、建物の配置が決まり次第、売主の了解を得てから行いますが土地の売買契約を終えてから行うことが多いです。
5. 土地売買契約
売買契約では、①重要事項説明書の説明を仲介不動産業者から受け、その後に売買契約を結びます。土地の売買が初めての方には、丁寧な説明を受けたとしても100%理解できる方は少ないように見受けられます。そのため、契約前に契約内容を工務店に確認してもらい、ご契約時ににも同席してもらいましょう。一緒に説明を聞いてもらうことで、不安の軽減の他、契約後のトラブル防止にもつながります。手付金を支払う場合には支払い可能な金額で事前に売主の承諾を得ておく必要がります。
6.プラン打合せ
土地契約が済んだら、いよいよ建物の契約に向けて打合せが進んでいきます。プランの確定から見積もりの提示、仕様の確認と打合せ内容は多く大変ですが、悩んだり迷うことも、工務店と一緒に考えて決断していく大切な行程は、充実感もあり、お引渡し後には良い思い出となるでしょう。納得いくまでお打合せを重ねてください。
7.工事請負契約
お打合せのプランと仕様、金額にご納得いただいたら、工務店と工事請負契約を結びます。
工事請負契約では、
・工事請負契約書
・設計図書(平面図・立面図・配置図等)
・仕様書
・見積書
・工程表
などの書類を確認しながら行います。請負契約書では約款の内容について読み合わせますので、分からないことがあれば必ず聞くようにしましょう。工程表の確認では、地鎮祭や上棟式、現地立会やお引渡しについての説明があります。地鎮祭は建築予定地の土地の神様に対して行う儀式で、着工前に行います。上棟式は棟上げを祝い、工事の安全祈願を行う儀式で、棟上げのあたりで行います。これらは任意ですので、お施主様の意向に従います。近年では上棟時に地鎮祭と上棟式を同日に行うケースも増えております。ご家族を呼ぶ機会にもなりますので、工務店やご家族とご相談ください。
8.確認申請手続きと住宅ローン本申込み
工事請負契約が終わると、工務店は確認申請手続きへと進みます。
確認申請は、建築基準法に適合しているかどうかを検査期間に審査してもらう手続きのことで工務店が行います。審査に問題が無ければ、1~2週間以内に建築確認済証が交付されます。この建築確認済証は住宅ローン本審査に必須条件となりますので、建築確認済証が交付されたタイミングで住宅ローンの本審査へと進みましょう。この住宅ローン本申込みが承認されれば、融資を受けることができます。
9. 土地決済・所有権移転手続き
次に土地の決済を行います。手付金を支払った残りの残金について決済を行います。仲介の不動産業者への仲介手数料や司法書士の所有権移転費用もこのタイミングで支払い、売主の入金確認後に土地の所有権移転手続きがなされ、土地の所有者となります。決済前にはあらためて土地の現況を確認いたしましょう。既存建物があって、解体を条件としていたならば、解体後の状況や境界の確認も必ず行いましょう。
10. 着工
いよいよ着工です。
着工前には、工務店で近隣挨拶を行います。できれば町内会長にも挨拶をしておくとよいでしょう。
施主は同行しても構いませんが、引っ越しの時に挨拶をするでしょうから、馴染みのある土地でない限りは工務店に任せて大丈夫です。
工期は一般的には6ヶ月前後となります。工務店の現場管理方針によっても変わりますので工程表をよくご確認ください。
現場へはなるべく行きましょう。工程表で気になる箇所や現場打合せも必要ですし、我が家なのですから、出来ていく工程を見るのも良い思い出になります。
家づくりの目安となる期間は?
家づくりの期間は、土地探しや設計の複雑さ、工期などによって異なりますが、一般的には1年から1年半程度かかります。
土地探しに時間がかかる場合や、こだわりの家を建てる場合は、さらに時間がかかることもあります。
「まだまだ子供も小さいから、家を建てる準備はしなくていい」
このような考えでいてしまうと、あっという間に時間が過ぎてしまい、人生の一大イベントである新築住宅の購入を早足で進めてしまうことにつながります。
いつまでに新築住宅に住みたいのか?
というゴールから逆算して考え、そのゴールが2年以内なのであれば今回の家づくりの流れに沿って、各ご家庭で進めていただければと思います。
まとめ
今回は家づくりの流れについて土地からご検討の方の為に着工までを10のステップに分け、細かく解説してきました。
家づくりは、人生における大きなイベントです。
だからこそ、じっくり進めたいというお声はとてもわかります。
しかし、家づくりの流れを見ていただければわかるように、必要なステップは多岐にわたり時間を要すものが多いのです。
ですので、ご自身が「いつまでに新築住宅を購入し、住みたいのか?」を明確にし、計画的に進めていきましょう。
家づくりは、長い道のりですが、自分たちの夢を叶える素晴らしい経験となります。 依頼する工務店としっかりとコミュニケーションを取り、家族みんなで理想の住まいを実現しましょう。
高橋 慎也
(有)大建 営業課長/宅地建物取引士
自身の家づくりの経験と1児の父として、子育て後の夫婦の暮らし方も見据えた家づくりへの想いを込めてハレクラスに関わらせていただいております。
趣味は山菜採り。釣り。料理。将来は畑を耕し、秋田の自然の中で半自給自足生活を楽しみたいと思っています。