晴れコラム

2024.12.15
健康住宅とは?家づくりの際に知っておくべき特徴や健康に関連すること

健康住宅とは
健康住宅の特徴
健康住宅で家づくりをするメリット

・健康的な暮らしができる
・環境に優しい家になる
・住んだ後にも経済的な家になる
健康住宅でない家でよくある病気
・シックハウス症候群
・アトピー性皮膚炎
・喘息
・ヒートショック
・アレルギー反応
健康住宅での家づくりで注意すべきこと
・使用する木材の種類
・高機密高断熱
・健康住宅の施工実績
健康住宅の成功事例
まとめ

秋田市や大館市で家づくりを検討中、新築住宅の購入を考えている子育て世代の皆様、こんにちは!
ハレクラスの高橋です。

これから家を建てるなら、快適で健康的な暮らしを実現できる「健康住宅」がおすすめです。
健康住宅は、単に見た目が良いだけでなく、住む人の健康を第一に考えた、様々な工夫が凝らされた家です。
今回は、健康住宅の特徴やメリット、注意すべき点などを詳しく解説していきます。

健康住宅とは


健康住宅は、家に住まわれる方の健康と快適性を最優先に考えて設計・建築された住宅のことを指します。
秋田市や大館市のような寒冷地では特に重要な概念で、四季を通じて快適に過ごせる家づくりが求められます。
健康住宅の基本的な考え方は、自然素材を活用し、化学物質の使用を最小限に抑えることで、室内環境を改善し、家族の健康を守ることにあります。
健康住宅では、断熱性能や気密性能を高め、適切な換気システムを導入することで、結露やカビの発生を防ぎ、室内の温度変化を最小限に抑えます。
これにより、子育て世代の方々にとって重要な「子どもたちの健康を守る」住宅環境が整います。
また、自然素材を使用することで、シックハウス症候群などの化学物質過敏症のリスクも軽減されます。

健康住宅の特徴


健康住宅には、いくつかの重要な特徴があります。
まず、自然素材の使用が挙げられます。
無垢材や漆喰、自然塗料など、化学物質を含まない素材を採用することで、シックハウス症候群などのこれにより、アレルギーや喘息などの症状が考えられる可能性が低くなります。

また、高気密高断熱という技術も大きな特徴です。
これにより、室内の温度や湿度を一定に保つことさらに、換気システムがしっかりと設計されており、24時間換気が可能なため、常に新鮮な空気が家の中を巡ります。
また、カビなどの発生も防ぐことができ、健康的な室内環境が維持されます。

また、健康住宅は、エネルギー効率の高い設計がなされているため、冷暖房の使用量が減り、光熱費の削減にもこのように、住む人の健康だけでなく、環境にも配慮した住宅と言えます。

健康住宅で家づくりをするメリット


健康住宅で家づくりをするには、様々なメリットがあります。
以下で、詳しく解説します。

・健康的な暮らしができる
健康住宅では、自然素材の使用や適切な換気システムの導入により、シックハウス症候群やアレルギー症状のリスクが低減されます。
特に、アトピー性皮膚炎や喘息などの症状がある方にとっては、症状の改善が期待できます。
また、高気密・高断熱設計により、冬場の温度差による熱ショックのリスクも軽減されます。
このように健康的な暮らしができるというメリットがございます。

・環境に優しい家になる
健康住宅は、自然素材を使うだけでなく、省エネルギー性能にも優れているため、環境への配慮も行っています。
例えば、太陽光発電や蓄電システムを取り入れることで、再生可能なエネルギーを活用します。
さらに、高断熱材や窓の性能を高めることで、冷暖房にかかるエネルギーを極力抑え、地球環境に優しい家づくりが可能です。
このように、健康住宅はエコロジーな視点から注目されており、将来的なエネルギーコストの削減にも繋がります。
持続可能な社会を目指す中で、健康住宅はその一翼を担っていると言えるでしょう。

・住んだ後にも経済的な家になる
健康住宅は、初期投資こそやや高くなる可能性がありますが、長期的には経済的なメリットを受けることできます。
高気密高断熱構造により、冷暖房費が削減され、エネルギー効率が高まることで光熱費さらに、耐久性に優れた自然素材を使用しているため、家がゆっくりし、メンテナンス費用も抑えられることが多いです。
また、省エネルギー性能が評価されることで、住宅ローン減税特に子育て世代や将来の家計を考える家庭にとって、暮らしだ後の経済的な安心感が得られるのは大きなメリットです。
このように、健康住宅に住むメリットは健康的な部分、環境的な部分、経済的な部分の3つのメリットを受けることが可能になります。

健康住宅ではない家でみられる病気


健康住宅ではない、化学物質を多用した住宅では、以下のような健康問題が発生するリスクが高くなります。
その健康問題の一例をご紹介いたします。

・シックハウス症候群
新築や改装後の住宅で、建材や家具から放散される化学物質(ホルムアルデヒド等)が原因で起こる健康被害です。
例えば、目やのどの痛み、頭痛、めまい、吐き気などの症状が現れます。
24時間換気はこのシックハウス症候群を防止する観点から義務化された規制と言われておりますが、健康住宅ではそもそも有害な物質を含まれない自然素材を多用しますので、このリスクは大幅に低減できます。

・アトピー性皮膚炎
室内の湿度変化や化学物質の影響でアトピー性皮膚炎を悪化させる要因となることがあります。
さらに、高気密高断熱の設計により、温度や湿度を適切に管理することで、乾燥や湿気による肌への影響を考慮することが可能です。
健康住宅では、湿度調整機能のある自然素材の使用や適切な換気により、症状の改善や予防に効果があります。

・喘息
喘息は、アレルギーや呼吸器系の疾患に関連して発症することがあります。
特に空気の質の悪い環境や、カビ、ホコリが多く、ダニの死骸や糞などでも喘息の症状が悪化することがあります。
健康住宅では、自然素材自体の抗菌性から、ダニやカビの繁殖を抑制する効果があることや、素材自体の呼吸による調湿効果により、室内を湿度調節し、清潔に保つ機能が備わっています。
実際にハレクラスのお客様では、喘息の他、蓄膿症や鼻炎が改善されたという事例が続いています。
このような事例もあることから、喘息にお悩みの方には健康住宅を意識した家づくりをすることで、呼吸器系に負担をかけない快適な生活を提供することができます。

・ヒートショック
ヒートショックは特に冬季に、暖かい部屋から寒い脱衣所やトイレに移動する際に起こる急激な温度変化が原因で起こります。
高齢者は年間でも多くの死者が出ており、命に関わる危険性も多くあります。
健康住宅では、調湿・保温する素材を使用することにより家全体の温度差を小さくすることで、ヒートショックのリスクを軽減します。

・アレルギー反応
住宅に使用される化学物質やハウスダスト、ペットの毛、カビなどが原因で、アレルギー反応が起こることがあります。
特に、家の中にアレルゲンが多く存在すると、かゆみや鼻水、皮膚のかゆみのような症状が現れることがあります。
このアレルギー反応が出ると生活の質が低下してしまいます。
近年ではハウスダストによるアレルギー反応が問題視されつつあります。高気密に力を注ぐばかりに、ホコリが溜まりやすくなるからです。ホコリは24時間換気システムでは除去できません。掃除はもちろんですが、掃出し窓等の大きな開口部から瞬間的に空気の入替をすることや、過乾燥状態にさせない対策が必要です。

健康住宅での家づくりで注意すべきこと


ここまでで解説してきた通り、健康住宅にすることで得られることは多くあります。
しかし健康住宅で家づくりを行う際は、以下の点に特に注意を払う必要がありますので、見ておきましょう。

・使用する木材の種類
抗菌作用や調湿性をもつ無垢材を使用することが重要です。
化学処理を施していない自然な木材を選ぶことで、室内の空気質を向上させ、健康的な住環境を実現します。
ハレクラスでは「乾燥無垢材」を使用することで、皆様に健康的な住まいをご提供しています。
無垢材や、乾燥無垢材について解説している記事がこちらにありますので、一度ご覧ください。
関連記事:「自然素材の家に使用する無垢材とは?」

・温熱環境を整える
健康住宅では、温熱環境を整えることが重要な要素となります。
高気密高断熱はもはや当たり前の時代ですが、室内の温度差のムラを少なくすることでヒートショックから身を守り、どこでも快適な暮らしを可能とします。
特に熱損率の高い開口部の配置、設計には注意が必要です。敷地の形状、高低差、方位が重要となりますので、設計段階から土地の環境を読み解ける地元の工務店で検討を重ねましょう。
複雑な仕組みの空調設備は注意が必要です。理論上は問題が無くても生活の仕方は人それぞれですから、万が一設備内にカビを生やしてしまったら、その胞子は家全体に広がる可能性もあります。
そのため、設備はなるべくシンプルでメンテナンスや交換が安易なものを選びましょう。健康住宅では、自然の理にかなった素材を正しい工法で施工することでお引渡し後のメンテナンスも苦労せず、家に愛着を持って過ごしていただくことが出来るでしょう。

・健康住宅の施工実績
健康住宅の設計・施工には専門的な知識と経験が必要です。
秋田市や大館市で実績のある工務店を選ぶことが大切です。過去の施工例や、お客様の声を参考にしましょう。
また、実際に建っている建物に入ってみてその肌で感じてみることも大切な判断基準になります。
ハレクラスでは、秋田市や大館市で常設の展示場をご用意しています。
一度その素材の質や住んだ後のイメージを持ってもらえるように、足を運んでみてください。

健康住宅の成功事例


施工事例をいつくかご紹介いたします。

床には抗菌作用の高いヒノキ30㍉一枚板を使用しています。

玄関を古民家風に仕上げたお住まい。床は赤松30㍉一枚板。使い込むにつれ味わいが増していきます。

真壁づくりの寝室。天井には赤松の無垢板を貼り、間接照明が優しく照らします。

まとめ


健康住宅は、住む人の健康を守るために設計された家であり、シックハウス症候群やアレルギー、喘息などの健康被害を防ぐことができます。
自然素材を用い、通気や高気密高断熱工事をバランスよく施工することで住環境の質を進歩させ、家族全員が快適に暮らす住まいを実現します。
また、環境にも配慮し、エネルギー効率が高いため、長期的には経済的なメリットも受けることが可能です。
実際に健康住宅の施工を依頼する工務店選びは、その施工実績や木材選びなどに留意し、信頼できる工務店と共に健康住宅を建てることが大切です。
今回の記事の内容をご覧いただき、健康住宅のメリットを考慮して、安心で健康的な暮らしを手に入れましょう。

この記事を書いた人
HARE CLASS担当
高橋 慎也
(有)大建 営業課長/宅地建物取引士
フリーペーパー編集長を経て独立後、大建でマイホームを建てたことがきっかけで無垢材で建てる本物の木の家づくりに共感し入社。
自身の家づくりの経験と1児の父として、子育て後の夫婦の暮らし方も見据えた家づくりへの想いを込めてハレクラスに関わらせていただいております。
趣味は山菜採り。釣り。料理。将来は畑を耕し、秋田の自然の中で半自給自足生活を楽しみたいと思っています。