晴れコラム

2024.07.01
平屋が高いって本当?その真相を解明します



皆様こんにちは。HARE CLASSの高橋です。秋田県秋田市、大館市で住宅購入をご検討されている方に向けて、情報発信をしております。今回は「平屋は本当に高いのか?」について解説いたします。

・平屋での家づくりを考えている

・平屋ついて知りたい

このような方は、参考にしていただけると思いますので、是非最後までお読みください。

1はじめに

今、子育て世代を中心に「平屋」での家づくりを進められる方が増加しています。この平屋については、別の記事で解説していますので、一度お読みください。

関連記事:【子育て世代におすすめ】平屋住宅のメリットとデメリットとは? 平屋派?2階建て派?どっちが子育てに適しているのか徹底比較

実際に秋田市や大館市のお施主様とのお話の中でもよく、「平屋で家を建てたいけど、費用が高い」と言われることがあります。今回そのお声に対しお答えする形で、「果たして本当に平屋は高いのか」という部分を合理的に考えていただく機会となればと思っています。

2 平屋が高いと言われる2つの理由

なぜ平屋は高いと言われるのでしょうか。ここでは平屋が高いと言われる2つの理由を解説いたします。

(1) 基礎の面積が大きくなる平屋が高いと言われる理由の1つ目が「基礎の面積が大きくなる」からです。例えば、総2階建ての30坪の家の場合、1階部分が15坪、2階部分が15坪となります。つまり土地に面しているのは1階部分の15坪のみですので、基礎の面積とすると15坪となります。一方平屋の30坪の家の場合、土地に面しているのが30坪となりますので、2階建てと比べると2倍の基礎面積となるわけです。基礎に付随して、屋根も同じく2倍必要となります。このように、面積が増えてしまうことが平屋は高いと言われる理由が考えられます。

(2) 広い土地が必要平屋が高いと言われる理由の2つ目は「広い土地が必要」ということです。土地に関して言えば、その土地の建蔽率などによって一概には言えませんが、2階建ての家が収まる土地の広さと、平屋の家が収まる土地の広さは違ってきます。先程の事例をもとにしても、2階建て(基礎が15坪)と平屋(基礎30坪)では必要な土地の広さが違うのは一目瞭然ではないでしょうか。単純に土地の取得金額が2倍必要ということではないですが、土地の取得金額が高くなるというのが、平屋が高いと言われる理由なのでしょう。

3 2階建てにあって平屋にないもの

先程までの考え方でお話を進めてしまうと「確かに平屋は高い」となるでしょう。しかしポイントとなるのは、2階建てにあって平屋にはない「モノ」があるからです。それが「階段」です。正確には「階段とその設置面積+施工費用」が、平屋にはかからないというわけです。当たり前ですが、平屋には階段を作る必要がありません。その階段ですが、階段を作るためには、1階部分と2階部分に1坪ずつ面積が必要となります。それに加えて、ホールのような廊下ができますので、さらに1坪ずつ追加となり合計で4坪必要となります。仮に坪単価80万円であれば、80万円×4(4坪)=320万円必要という金額がかかってきます。またそこに加え、施工費用も追加でかかるわけです。そして何よりも、この階段や付随する面積は人が家に住む際に何もすることができない「非住居スペース」となるわけです。

4 平屋が高いかを判断する際の正しい比べ方

このように、平屋にはなくて2階建ての家には、階段が必ずあります。そしてこの階段は「非住居スペース」です。逆にいうと、平屋は「非住居スペース」のない「合理的な家」とも呼べるのではないでしょうか。そこで平屋が高いかどうかの正しい判断をしていただく方法についてです。30坪の2階建と30坪の平屋の家であれば、平屋の方が高くなることでしょう。しかし、先程も述べたように平屋には階段がありません。つまり正しい比べ方は何か?というと、30坪の2階建てと、階段と4坪分関連面積を除いた、26坪の平屋で比べるのが正しい比べ方であると言えます。このように平屋の家は、コンパクトになることで、住宅建築にかかるコストも削減することができるわけです。その結果、平屋は2階建てと同等かもしくは安くなることもあります。

平屋が高いのではなく、「同じ坪数という条件であれば、平屋は高い」が正しい答えというわけです。

まとめ

いかがでしたか。本日は良くいただく「平屋は高い」というお声に対しての回答を込めて解説させていただきました。2階建と比べ全く同じ条件であれば、確かに平屋は高いのかもしれません。しかし全く同じ条件になることはないのです。なぜなら、平屋には「階段」がないからです。この階段と付随面積+施工費用を除いた「平屋」は同等かもしくは安くなることもあり得ます。そしてコンパクトな家となることで、土地もコンパクトになり土地の取得費用も削減可能となり得ます。何よりも、家を平屋でコンパクトにすることで家族とのコミニュケーションがとりやすくなるという、最大のメリットも受けていただけるのではないでしょうか。まだまだ、子育て世代に支持されている平屋には魅力が溢れています。秋田市、大館市にお住まいの子育て世代の方たちはもちろん、全国の住宅購入検討者様には対しても、有益な情報を発信していきたいと考えております。引き続きお読みくだされば幸いです。よろしくお願いいたします。



この記事を書いた人
HARE CLASS担当
高橋 慎也
(有)大建 営業課長/宅地建物取引士
フリーペーパー編集長を経て独立後、大建でマイホームを建てたことがきっかけで無垢材で建てる本物の木の家づくりに共感し入社。
自身の家づくりの経験と1児の父として、子育て後の夫婦の暮らし方も見据えた家づくりへの想いを込めてハレクラスに関わらせていただいております。
趣味は山菜採り。釣り。料理。将来は畑を耕し、秋田の自然の中で半自給自足生活を楽しみたいと思っています。